第208章 彼女のために中尾美希に復讐するのか?

「!!!」

長谷川栞は、自分が踏み潰して腸まで飛び出した死んだネズミを見た瞬間、顔を背けてトイレへ駆け込み、胃の底から吐き散らした。

「おえっ……おええっ……!」

朝食に入れたものを、きれいさっぱり吐き切る。出るものがなくなっても、えずきだけが止まらない。

――気持ち悪すぎる。

便器にぐったりと凭れ、全身に血生臭さがまとわりついている気がした。とくに、足元のヒール。

栞は苛立ちまじりに靴を蹴り飛ばし、裸足で冷たい床を踏む。ひやりとした感触で、頭が少し冴えた。

ドア口からトイレまで、くねくねと続く血の跡を見て、奥歯を噛みしめる。

中尾美希……やってくれるじゃない。

床に座り込...

ログインして続きを読む